警備員が耳にする現場用語

トラバー 雑記
トラバー

警備の現場では、普段耳にしない用語が使われます。
新人の頃は、その用語の意味がわからず「え?」となったものです。
そんな用語の一部をまとめてみました。

警備員が耳にする現場用語
片交かたこう
片側交互通行の略。 2車線もしくは車が2台離合できる幅の道路で、幅員の半分を規制して、対向する車を交互に通す誘導をすること。
一通いっつう 一方通行の略。
両通りょうつう 一方通行ではない道。
通止つうど 通行止めの略。
幅寄せ 片側2車線以上ある道路で、歩道側の1車線を規制して工事をする場合、通行する車両を中央側の車線に誘導灯を使用して誘導すること。
回し 休憩回しのこと。警備員の休憩は交代で取るので、5人だった場合は1人が回しとなり、各ポジションを回って、自身を含めてそれぞれに休憩を取らせる。休憩時間は現場の状況次第ではあるが、最初の休憩が20分、昼飯休憩が40分、それ以降の休憩は工事の進捗状況を見ながら15分ずつ回したりする。
4ポジ ポジはポジションの略で、4ポジは4つのポジションの意味。警備員を立たせるポジションが何カ所あるかを指す。警備員が5人だった場合、1人が回しになるので、「4ポジ5人」という言い方になる。
上番じょうばん
下番かばん
現場に到着したとき、会社に連絡を入れるのを「上番」。現場の仕事が終わって勤務終了を報告するのが「下番」。
KY 危険・予知(Kiken Yochi)の略。「KY活動」として、建設業者は重大な災害を未然に防ぐことを目的として、KY活動=危険予知活動を行う必要がある、とされている。
KY活動記録の例

KY活動記録の例

コーン 正式名称はロードコーンまたはカラーコーン。道路や工事現場などの規制や区分け、各種施設内外での駐車禁止規制などを目的として利用される、高さ約70cm前後の円錐形の保安器具。
コーン

コーン

工事灯 警告灯、保安灯、点滅灯、夜間灯、セーフティライトなど、呼び方はいろいろ。コーンの上につける夜間用LEDライト。
工事灯

工事灯

トラバー 正式名称はコーンバー。コーン同士に渡し、その間を通過できないようにする棒で、一般的に黒と黄色のトラ柄であるため「トラバー」という。単に「バー」という場合もある。
トラバー

トラバー

やじ板 矢印板の略。片交や幅員減の場合に、車や歩行者が進むべき方向を指し示す矢印の看板。
矢印板

矢印板

単管バリケード

略して「単管」と呼んだりする。車両や人の侵入を阻止するためのバリケード。

単管バリケード

単管バリケード

Aバリ

A型バリケードの略。「」と呼ぶこともある。簡易的な区画を作る際に使用される、折りたたみ式バリケード。

A型バリケード

A型バリケード

Bバリ

B型バリケードの略。人の立ち入りを制限したい場所の防護フェンスとして、工事現場や作業スペースを仮囲いするために用いられる。「ネットフェンス」「ガードフェンス」と呼ばれることもある。

B型バリケード

B型バリケード

区画線

路面にペイントした白線、横断歩道、矢印、速度制限などの表示のこと。経年劣化で削れて消えていくので、定期的に補修する必要がある。

区画線

区画線

ホットテープ

ガス工事等で道路を部分的に掘削した場合、区画線もなくなってしまうので、その部分を簡易的に補修するためのテープ。テープを仮置きしたあと、バーナーで熱して融着させる。

ホットテープ

ホットテープ

山留め 地盤を掘削する際に、周囲の地盤が崩れないように設置する板と梁の仮設構造物。ガス工事などの場合は、幅30cm前後、長さ2m前後の金属製の板(角張った波形)が使われる。
山留め

山留め

砕石さいせき 砕石は、大きな岩石をクラッシャー(粉砕機)で人工的に砕いて作ったもの。砂利のように自然にできたものではない。砕いたときにできたゴツゴツとした角があり、サイズも不均一な点が特徴。路盤の材料として使われる。ガス工事等では「RC」と呼ばれるが、「R」は再生、「C」はクラッシャーラン(砕いただけの石)を意味し、コンクリートなどが混じった「再生砕石」のこと。

砕石を積んでくる車両は、「砕石ダンプ」といったりする。
合材ごうざい アスファルトを結合材とし、砕石・砂を加熱混合して一体化したもの。路面の舗装材料。

合材を積んでくる車両は、「合材ダンプ」といったりする。
ガラ 道路などを掘削したとき出る残土のこと。アスファルトを剥がしたものは「合材ガラ」、コンクリートの場合は「コンクリガラ」といったりする。
抜管ばっかん ガス管や水道管の交換工事で、古い管を撤去することを指す。
工作車 工事に必要な機材や材料を積んだトラック。多くの場合、2トンクラスの箱トラ車両。
道具車
工作車と似ているが、工作車に積めない大きめの機材や、たくさんのコーン、トラバー、看板等を積む3〜4トンクラスのトラック車両。
回収車 回送車ともいう。普段は使わない重機(ロードローラーなど)を現場まで搬送・回収する大型の車両。
規制車

標識車ともいう。交通量の多い道路などで、工事中であることを示す大型の標識を表示するための車両。

規制車

規制車

ユンボ 一般にはバックホウ、油圧ショベル、パワーショベルなどと呼ばれる掘削用建設機械の呼称のひとつ。ユンボは商品名だったが、代名詞となった。ガス工事等では、小型のものが使われる。
ユンボ

ユンボ

ユニック車 正式名称は「搭載型トラッククレーン」で、ユニック(UNIC)は製造メーカーの名前。
ユニック車

ユニック車

パッカー車 正式名称は、「塵芥(じんかい)車」。車両に投入したごみを自動的に荷箱へ押し込み、圧縮する装置を持った機械式のごみ収集車。パッカー車という名称の由来は、英語で「詰め込む」を意味する「pack」からきたとする説が有力となっているが、英語圏でごみ収集車をパッカー車と呼ぶことはないため、和製英語。
パッカー車

パッカー車

バケット車

正式名称は、高所作業車。電柱の電線等を工事する場合に、作業員を乗せて作業するために使う車両。

高所作業車

高所作業車

ラフター

ラフテレーンクレーンの略で、自走できるクレーン車の一種。ラフタークレーンともいう。トラッククレーンは大型自動車に区分されるのに対し、ラフタークレーンはクレーン装置側に運転席があるため大型特殊自動車に区分される。ラフタークレーンは最高時速50km程度。

ラフタークレーン

ラフタークレーン

ランマー
タンピングランマーの略で、転圧機ともいう。装置の自重と衝撃盤の上下運動による衝撃で地面を突き固めるための工具。
ランマー

ランマー

プレート
プレートコンパクターの略。転圧機の一種だが、おもに合材を固めるときに使う。
プレートコンパクター

プレートコンパクター

カッター

道路カッターまたはロードカッターの略。アスファルトやコンクリートの路面を切る工作機械。
一般の舗装道路でのアスファルトの厚みは5~10cm、交通量の多い国道等では15cmほどある。ガス工事等で掘削するときには、舗装を剥がす必要があるため、掘る部分の舗装面をカッターで切ったあと、ユンボで掘削する。
カッターを専門とする業者(カッター屋)に外注することが多い。

道路カッター

道路カッター

小型のカッター

小型のカッター

小型のカッターは、カッター屋に依頼するほどではない短い距離を切るときに使うが、時間がかかったり、うまく切れないときもあるようだ。

トンパック

正式名称は、フレコンバッグ(フレキシブルコンテナバッグ)。これを略して「フレコン」と呼ぶ場合もある。「トン袋」「クロスコンテナ」「土のう袋」などと、呼び方は業者や人によっていろいろ。トンパックは、1トン分の残土などが入ることからの名称。

フレコン(トンパック)

フレコン(トンパック)

洗い ガス工事等の終了後、路面の汚れを高圧洗浄機の水流で洗うこと。

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