寒いとトイレが近くなる理由
夏は猛暑対策が大事になりますが、冬になると防寒対策が大事になります。
個人的には夏の暑さより、冬の寒さの方が苦手です。体が冷えると手足がかじかむし、トイレも近くなります。
トイレが近くなるのは、膀胱がいっぱいになるからではなく、寒さの刺激によって……
- 汗をかかないため水分が体に溜まる
- 膀胱の筋肉が寒さで縮む
- 交感神経の働きが強まる
……からなのだといいます。
警備員は制服を着るので、厚着をするにも限度があります。モコモコのダウンジャケットを着るわけにはいきません。制服の下に着られる範囲内での防寒対策をする必要があります。
私が行っている防寒対策の一例を挙げます。
ヒートテックの上下を着る
とりあえずヒートテックはマストアイテムでしょう。
ユニクロのヒートテックが有名ですが、品質や着心地の点からもユニクロがファーストチョイスですね。
ユニクロのヒートテックは、暖かさで3段階あります。
ベーシックなタイプ、極暖、超極暖とありますが、『ベーシックな通常タイプのヒートテックに比べて、「極暖」は約1.5倍、「超極暖」は約2.25倍のあたたかさが特徴』なのだそうです。
どれだけ暖かさを感じるかは個人差があると思うので、実際に着用してみないとわからないでしょう。私の場合は極暖にしています。その上に、後述するトレーナーなどを着るためです。
ヒートテックが必要だなと感じるのは、最高気温が15℃を下回ってからですね。風が強いと体感温度が下がるので、気温だけでなく風速も考慮に入れる必要があります。
また、気温が15℃でも、日差しがあって風がなかったりすると、暖かすぎると感じることがあります。その日の気温等を見て、ベーシック、極暖、超極暖を使い分けるのもありでしょう。
と、ヒートテックの上下をそろえます。
ちなみに、ヒートテックは着用と洗濯を繰り返すと伸びたり繊維が削れたりして劣化するので、寿命は3年くらいだといいます。着用頻度が多いとなれば、2年で買い換えではないでしょうか。
私は5着の上下を用意してローテーションしています。
それからヒートテックを重ね着しても、暖かさにあまり変化はないそうです。重ね着で、着用した衣服の中に空気の層を作ることで暖かさを感じるので、ヒートテックだけに頼らず他の衣服と組み合わせるのがベターだと思います。
9.7オンス以上のトレーナー
ヒートテックのシャツの上に、厚手のトレーナーを着ます。
トレーナーやTシャツの生地の厚みは、オンスで表現されますが、9.7オンス以上がいいでしょう。12オンスになると、ヘビーウェイトと呼称されていますね。
上図は10オンスのトレーナーの例です。
各社から類似の商品は出ているので、価格と相談しながら購入するといいでしょう。
セーターではなくトレーナーがいいのは、制服の下に着たときの着心地の問題です。トレーナーはゴワゴワしないので動きやすいし、保温性と吸湿性もあります。ヒートテックとの相性もいいように感じています。
レッグウォーマーの着用
寒さは足から来ます。
しかし、足は上着のように厚着はできません。ゴワゴワに足を厚着してしまうと、動きにくくなってしまうからです。
そこでレッグウォーマー(あるいはレッグカバー)を着用します。
以下は自転車でのサイクリングを想定した防寒グッズとなっています。これは使えると思いましたね。
これをヒートテックのタイツの下に着用します。
試してみて、予想通りにいい感じになりました。寒さを軽減しつつ、動きやすさは犠牲になりません。
同様の商品がいくつかのメーカーから出ていますが、ROCKBROS社のものがベストでした。他社製のものは、腿の部分の滑り止めが不十分で、歩いているとずり落ちてしまったのです。ROCKBROS製はしっかりとずり落ちを防止してくれます。
これを着用するのは、寒さが厳しくなってからで、目安として最高気温が12℃を下回ってからにしています。あくまで東京での寒さ基準ですが。
登山用靴下
寒さ対策には、3つの首……首・手首・足首を暖かくするといいといいます。
足首の防寒には、厚手の靴下として登山用の靴下を着用しています。
類似商品をいくつか買ってみましたが、これがベターでしたね。適度な厚みと履き心地で、コスパもいいです。
じつは、夏場でもこれを履いています。というのは、クッション性が普通の靴下よりあるので、足の痛みを軽減してくれるからです。
もっと厚手の靴下もありますが、安全靴のサイズとの兼ね合いで、厚すぎる靴下だと靴が窮屈になってしまいます。そのへんは各自で考慮してください。
防寒手袋
もうひとつの首の手首の防寒対策が、手袋です。
冬場以外の季節は、手に白手をつけますが、寒くなると白手では防寒になりません。
白手をつけるのは、ドライバーや歩行者に手振りで指示を出すときに、見やすくするためです。警備員の中には、白手をつけずに素手で手振りをする人がいますが、はっきりいって素手では見えにくいです。見えにくい指示は、指示になっていません。白手は必須でしょう。
同様の理由から、防寒手袋をするのなら色は「白」限定でしょう。
ところが、白の防寒手袋というのはとても少ないのです。黒、茶、紺色など、ダーク系の色が大半です。
会社から支給された防寒手袋があるのですが、いまいち使用感や防寒度が低いのです。ないよりマシですが、もうちょっとマシなのはないのかと探しました。
それで辿り着いたのが以下の商品でした。
手首部分までカバーしてくれるので、手首の露出を防いでくれます。
滑り止め加工もされているので、誘導灯を握って振るのにも、滑らなくていいですね。
ただし、防水と謳っていますが、防水性はあまりありません。雨の日に、白手のようにビショビショにはなりませんが、多少の雨は手袋の中に浸水します。濡れると手袋の脱着がしにくくなるのが欠点です。それでも防寒用としては、まずまずのアイテムだと思います。
とはいえ、白は汚れが目立ちます。洗濯しても、真っ白な状態には戻りません。安くはない手袋ですが、あまりにも汚れてきたら買い換えるしかないですね。
カイロの使用の是非
防寒対策として、カイロを使用する人もいます。
しかし、局部的に暖かくしても、全体として防寒にはなりません。ある意味、部分的に暖かいことで、錯覚しているようなものです。
また、カイロの長時間使用は低温火傷の原因になります。メリットと同時にデメリットもあるので注意が必要でしょう。
個人的にはカイロは使用しないですね。
ということで、私が行っている防寒対策の例でした。
参考になれば幸いです。
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