お盆休みの時期になり、工事現場の大部分は休みとなり、警備の仕事もなくなるので来週1週間は休みです。休みはうれしいのですが、日給もないので減収になります(×_×)。そこが日給で働く辛いところでもあります。
さて、今回は少し前にあったクレーマーについて書きます。
警備員は現場に直行し、仕事が終わったら現地解散で家に直帰します。現場に向かうときはヘルメット、反射安全ベスト(LED点灯ライト付)、誘導灯、小旗、雨具、着替え、水筒などを大きめのリュックに詰めて背負っていきます。
そのリュックを道路の電柱脇などに置いて、作業に当たります。注意事項として、他人の敷地に置かず、必ず公道である道路上(歩道を含む)の邪魔にならないところに置くようにします。
公道と私有地の境目は、縁石ブロックが境界線です。
上の写真の例では、縁石の右側は歩道になっていますが、狭い道路では縁石の隣に家が建っていたりします。歩道は歩行者や自転車が通るので、リュックは置かないのが無難です。
電柱のそばがいいのは、電柱があることでそこには車や自転車が近寄れず、邪魔にならないスペースになっているからです。
たとえば、こんな感じです。
この置き方はOKですが、縁石のすぐそばは、私有地の塀になっているので、塀にもたれるように置くのはNGです。
ただし、電柱は犬がオシッコをかける場所でもあるため、オシッコあとがあるかどうかを確認した方がいいですね。オシッコあとがあれば、散歩に来た別の犬がオシッコをする可能性が高いです。
縁石は、地下に埋まっているガス管等の図面の基準点にもなっています。端から何センチのところに埋まっているかを、縁石から測り、掘削するのです。
その日、私は通止めポジションで、警備に立っていました。
すると、自転車に乗ったひとりの40代くらいの女性がやってきて、私の前に止まり、不機嫌そうな顔をしてこういったのです。
「このリュック、私物ですよね。こんなところに置かないでください。迷惑です」
一瞬、なにをいっているのか、意図を理解できませんでした。
「私物ですが、公道の上ですよ」
「公道に私物を置いちゃだめでしょ。道路は私たちの税金で造ったものなのよ。邪魔なのよ! どかしてちょうだい!」
そういって、リュックを蹴飛ばしたのです。
私だって税金は払ってるんですけどね。それをいうと、火に油を注ぎそうなので、グッとこらえました。
下手に逆らうと、トラブル案件になってしまうので、私はリュックを持ち上げ、30メートルほど離れた場所の公園の中に移動しました。そこは工事をしている現場の近くでした。
すると女性は公園まで移動し、今度は、
「公園に私物を置かないでください!」と怒鳴り始めました。
そして、置かれていた他の警備員のリュックを持ち去ろうとしました。異常事態を察したほかの警備員が、急いでみんなのリュックを別の場所に移動させました。
しかも、通行規制をしている現場の中をズカズカと強引に突破するのです。これにはほかの警備員もあわてて、女性に注意をうながしますが、聞く耳をもっていません。
彼女の行動と発言は異常でした。
私物を置くなといいつつ、公園に遊びに来ていた親子の荷物にはなにも文句をいいませんでした。また、道路に置かれたプランターや鉢植えにも文句はつけていません。どうやら、工事関係者にいちゃもんをつけに来ているようでした。
地元の人かと思いましたが、どうやら違うようです。別の現場でも、同様の事態があり、そのときは警備員の荷物が持ち去られたといいます。それ、窃盗ですよ。ゴミの日に出された資源ゴミ(古新聞・ペットボトル・段ボールなど)でも、ゴミ収集車が回収する前に持ち去ると窃盗ですからね。
これもガドハラのひとつですね。
この「リュックいちゃもん女性」は、武蔵野市、小平市、小金井市、西東京市あたりに出没するようです。4つの市は隣接しているので、自転車であれば行動範囲内です。工事現場を探して、徘徊しているのかもしれません。
クレーマーの多くは、クレームをつけることで優越感を得たり、ストレス発散をする精神状態です。はっきりいって正常ではありません。
武蔵野周辺の現場に行く方、この「リュックいちゃもん女性」が出没するやもしれません。ご用心を。
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